弘億団地自主防災会は避難訓練をどのように行っていますか?
又、自治会住民全体に対して、これまで具体的に行われてきた活動を教えて
ください。

1)弘億団地自主防災会は平成26年度に防災会会則を整備し、体制を整え再出発しました。
  避難訓練の方法としては土砂災害警戒区域を対象とし、「広島市土砂災害警戒避難
  マニュアル」に記載された方法で実施する事とし、平成30年までは避難訓練等の
  防災活動は自治会区長及び組長の協力により実施してきました。

第1回:平成26年11月、第2回:平成27年11月、第3回:平成28年11月、
第4回:平成29年5月第5回:平成30年5月,

2019年(平成31年)度からは、自治会から区長及び組長の協力を断られました。
折しも、平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの避難のあり方についての報告
が発表され、住民が「自らの命は自らが守る」意識を持って自らの判断で避難行動をとり、
行政はそれを全力で支援するという、方向性が示された。
これらの事から防災活動の実施方法の見直しを検討した結果、I C T利用による防災活動
(キャッチフレーズ=インフォメーションからコミニュケーションへ)
を目指す事とし、
スマート自治会(ホームページ・安否確認システム・連絡網システム)導入により、
少人数の防災会役委員でも活動可能な方策と決め、2019年度「広島市まちづくり活動
支援基金」
に申請し、認可され、助成金を受けられたことから、7月にスマート自治会
導入を決め、開発者のご協力の下システム構築を実施しました。
9月中にはシステム構築を完了し、一部地域(7区)で避難訓練の試行を計画し、10月
から当該地域住民を対象に説明会を開催しました。


 第6回:令和元年11月  7区土砂災害警戒区域及び避難行動要支援者を対象にバス避難  
 第7回はコロナ禍で中止しましたが、6月と9月に安否確認通信訓練を実施しました。

2)全住民を対象とした活動

  •  広島市総合防災センター研修会:平成27年5月、平成28年5月、平成30年7月、
  •  住まいの防災展:平成27年11月、平成30年10月、
  •  防災マップ配布:平成27年7月、令和3年4月改訂版(防災まちづくり事業対象)
  •  文化祭に防災備品展示:令和元年10月(家庭用消火器販売)
  •  防災活動広報:年1回発行する自治会誌「総会のご案内及び広報ひろおく」掲載
弘億団地自主防災会は何人で活動されていますか。
 又、災害時の避難指示は誰がどのようにされているのですか?

 平成25年度までの防災会は、毎年交代する自治会区長及び組長を防災組織表に配置した
形だけのもので、自主防災会規約とか防災計画等もなく避難訓練を実施した記録もない
ことから、従来の組織を抜本的に見直し、新たに役員の公募も行い、平成26年10月に再
スタートしました。

平成30年12月に防災活動要員として「防災委員」「協力委員」「専門委員の募集を行い、
防災委員23名(既存役員を含む)、協力委員7名、専門委員44名の協力を得て、平成31年
(令和元年)からの新体制移行(I C T活用による防災活動)に向けて、組織を整備すると
共に土砂災害警戒区域住民の方から避難の協力を得るために、「ミニ集会」を開催し、避難
に関する情報等お伝えしています。

「災害時の避難指示」は避難情報として市から出されますので、防災会からもお知らせする
と共に、一時避難場所の開設及び駐車避難場所の開場等の対応を開始しますが、避難情報後
の弘億団地周辺における降雨状況予測に基づく危険性判断により、役員の合議で避難のお知
らせを「安否確認システム」「安心メール」「固定電話」及び広報車等で連絡いたします。
避難の判断は住民にして頂きます。

団地の地震防災対策はどのようにされていますか?

 防災会では災害への対応では予防が最も重要と考えています。避難訓練の回答にあります
ように、土砂災害への対応を活動目標としたのは、災害発生の予測が可能で、事前に避難を
すれば確実に災害から逃れられる土砂災害による不幸は、何としても無くすべきとの思い
からです。

 地震防災を軽視してはいませんが、地震防災における予防の観点から身の守り方について
は、以下の「広報ひろおく」に掲載させて頂きました。
特に平成29年「弘億団地地震被害想定と減災行動」の中で、”地震に備えるためにまず実行
すべきは「家具・家電の固定」「避難経路の確保」「非常持出品の準備」「家庭内備蓄」等
により、家庭内で怪我をしない事や家具の下敷きにならない、閉じ込められない等の処置
とる事です”。又、広島市の想定地震の考え方と気象庁震度階による「5強」による影響に
ついて記載してありますので、ご参照ください。

他には ア 平成28年「災害発生直後の避難行動」自助・共助について
    イ 平成30年「災害への備え」地震災害への備え、土砂災害への備え
    「広島市総合防災センター研修会」「住まいの防災展」等で地震防災について
    防災学習が出来るようご案内しています。

(1) 広島市の想定地震の考え方     (広島市ホームページより)

 過去に発生した地震や活断層調査などを踏まえ、広島市域に大きな被害を及ぼす可能性
があると想定される地震は次の6つで、最大震度( )内は市域におけるものです。

① 南海トラフ巨大地震(6弱)  ②  安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震(6弱) 
③ 五日市断層による地震(6強) ④ 己斐-広島西縁断層帯による地震(6強)
⑤ 岩国断層帯による地震(5強) ⑥ 広島湾-岩国沖断層帯による地震(6弱)
  *③④⑥の地震発生確率は不明

◆ 安佐南区域における最大震度は③と④の地震で6強が見込まれている。
◆ 安東小学校区における「防災カルテ」によると
  1.想定地震(この小学校区で最も被害が発生する地震)己斐-広島西縁断層帯
   による地震最大震度:6弱(安川沿いの平地部分)
  2.弘億団地は5強のエリアになる。

(2) 気象庁震度階による「5強」による影響 
  (人の体感・行動)大半の人が、物に摑まらないと歩くことが難しいなど、行動に
           支障を感じる。
  (屋内の状況)壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。棚にある食器類や書棚
         の本で、落ちるものが多くなる。
         固定していない家具が倒れることがある。
  (屋外の状況)窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が
         崩れることがある。
   *地震による建物への影響は ①地盤の状況 ②建物築年数 ③建物のバランス等に
                 より大きな違いが生じます。
    自主防災会は地震に対して、体制・装備共に不足していて、対応は出来ない状況に
    あります。

自治会から防災会に対して、毎年10万円前後の助成金が支払われ、備品等購入
しているが、その管理はどのようにしているのか。

防災備品は7区安東上第2公園に設置の防災倉庫及び、第1・2自治会館防災倉庫に保管し、
備品台帳で管理しています。
又、備品の点検は定期的に、発電機は年間4回、一般備品は年間2回、大型拡声器(車載
用及び肩掛け用)は年間1回行っています。

弘億団地自主防災会  主要資機材所有一覧  

ポリタンク、スコップ、一輪車、ブルーシート、土嚢袋、簡易テント、スリムテント、
投光器、コードリール、メガホン、携帯型発電機、懐中電灯、キャップランプ、
ランタン、石油ストーブ、ヘルメット、雨具、チョッキ、車載アンプ&スピーカー、他