11月17日(日)9時に警戒レベル3(避難準備・高齢者等避難開始)が発表されたと仮定し、避難用車両とICT技術を利用して団地内土砂災害警戒区域の避難行動要支援者を対象とした避難訓練の実証実験が行われました。
9時にフォーブル本社を出発した避難車両により団地内の避難者をピックアップし、避難予定場所のピュアークック毘沙門台店まで無事に避難し、参加者の方々は約30分イートインコーナーで休憩後、各々ご家庭にお送りしました。参加人数は要支援者の方が7名とその家族支援者の方で、個別避難用福祉車両1台と集団避難用マイクロバスに分かれて乗車し、配車開始から約1時間で避難を完了しました。
問題点としてはバスの3段の乗降ステップが乗り降りの障害になったり、狭い道路や駐車車両があって家の近くまでバスが入れない等の問題が浮かび上がりました。
今後の課題としては道路状況や、避難者の障害レベルに応じた最適な車両の選択や、ICT活用の更なる向上等、実用化に向けてはコスト的な問題も含めて多くの課題が残されています。特に悪天候が予想される実際の災害時に、どこまで迅速に避難できるかが最も重要な課題となります。
日本防災士会広島県支部 山内雅志 制作
(2020/1/20掲載 HP委員会)