広島市地域防災リーダーの活動紹介

【安佐南区】

柳原 隆司 (平成29年度 防災士資格取得)

弘億団地自主防災会

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地域防災を始めたきっかけ◆

 平成26年度弘億団地自治会の区長役(1,300戸の自治会を7区に分け、1区に10組の組長で構成)が25年振りに回って来ました。前年度区長からの引継ぎで防災・防犯担当となり、引継書類の中から土砂災害 警戒区域の地図と住戸リストが出てきましたが、これらの書類をどう扱えばいいのかを前任者に確認しても分からず、ついには安佐南区地域おこし推進課に相談し、説明会にも来て頂いた事他が、防災を始めるきっかけとなりました。
                           避難訓練での避難者及び家族確認中

 

地域で特に推進している活動◆

 自治会1,300戸の内約250戸が土砂災害警戒区域にある事から、平成26年10月に自主防災会を再編し、11月には第1回避難訓練を行いました。避難訓練開催に当たっては自治会の役員(区長・組長)も参加する 体制を構築し、防災会役員を含めた全員でサポートしながら、毎年1回行っており、昨年5月末で5回目の訓練を行いました。
                                                                                                                                                                                         地域で活動を行う際のコツについて◆

 避難訓練では3か所の一時避難場所に避難してもらい、避難場所で行う安否確認は避難エリアに在住す自治会役員及び防災会役員が担当し、住民とのコミニュケーションを図る事や、住まいの防災展等の開催を通じて防災意識の向上を心掛けています。

住まいの防災展 防災紙芝居                    

 

 

防災活動を行う際に苦労したことと、それをどうやって乗り越えたか◆

 防災会役員の防災意識の向上を図るにはどうすれば良いか考えている時に、広島市における防災まちづくり事業による防災士養成が始まり、平成27年度1名、平成29年度2名、平成30年度3名計6名(私は29年度受講)が防災士資格者となり、防災活動のキ―マンとして防災会の役員をお願いしています。今年度も3名の受講者を確保する予定です。

 ◆今後の活動について◆

私は、安東小学校区自主防災会連合会の会長であることから、社会福祉協議会会長にお願いして、定例理事会の開催がない時期に連合防災会連絡会を開催させて頂き、社協の理事及び学区の防災士(15名)の参加を求め、防災活動についての連絡事項及び動向について説明をさせて頂いています。それとは別に3月には30年度の防災士が6名確定したところで、顔合わせで全員集り意見交換等行いました。防災活動の進め方で悩ましいのは、弘億自治会もそうですが自治会の役員が単年度で総入れ替えする例が多くなっている事です。防災活動は自治会との協調が必須ともいえますが、単位自治会の中での防災活動を防災士の協力のもとに名ばかり防災会から脱却し、自治会の役員が交代しても防災活動に支障は生じない体制について検討し、いつ起こるかわからない災害へ備えたいものです。